台湾旅行(台北)    第2ページ 2008年10月31〜11月6日の1週間台北へ2度目の旅行をしました。
11月4日から帰国するまでの3日分の記録です。
11月4日早朝に目が覚めてホテル近辺を散策しました。まだ人通りがありませんが夜におなれば大変な賑わいとなります。
店の開店時間はAM11時というのが台北の標準のようです。その分百貨店なども夜間遅くまで営業しています。
 
左下は台北車站と書いて意味は台北駅の意味です。南北及び東西の地下鉄、国鉄、新幹線などの総合ステイションとして壮大な規模を持っています。
地下街も発展しており、2階はレストラン街となっており、中々見尽くせるまでにはなりませんが、かなり高級なフードコートと言う感じがします。
料金も高目かも。

7のマークが目立つセブンイレブンはタイやハワイ、オーストラリアなど何処へ行っても見かけます。
朝食はホテルのラウンジで喫茶店のモーニングサービス程度のものです。サンドイッチ・茹で卵・飲み物のセットでした。

今日は中華工芸館という公営の台湾手工芸品展示館へアクセサリーなどを見に行きました。ホテルを出て駅前の大通 忠孝西路を少し東進して南へ折れる中山南路を下ったところの東側にあります。
上の段の画像は途中の風景、下の写真が入り口です。教育部という文部省の隣にありました。
店内は地下一階から3階まであり、美術品や雑貨品からヒスイ製品、陶磁器、茶器、茶葉などあらゆる台湾産品が並んでおり、値段は公営の為、正価販売で偽物はありませんので安心です。
お茶を飲むための茶器のセットはお茶屋さんで買うより安かった気がします。アクセサリー小物、ワイフのヒスイのネックレスなど数点や、金宣茶の小さいパッケージ、故宮博物院ブランドのTシャツなど、20,000円ちょっとの買い物をする。
工芸館で買ったアクセサリー
台湾ヒスイが右、中は琺瑯、左は琥珀に似せたガラス製の香水壺のネックレス。
右側は可愛らしい茶器のセット。
この辺り一体は台湾の行政組織の中心で教育、国会、行政、警察、消防などの庁舎が並んでいます。
殆どが赤煉瓦作りの大正建築の建物で、総統府と連携して建てられた日本建築の美しい建物が並んでおり、綺麗に手入れされて今尚使用され続けております。
 
右翼のデモ騒ぎもあり、警察の警戒が目立つ場面もありましたが、騒動というほどの騒ぎには遭遇しておりません。
監察院(公務員の不正検査・会計検査などの最高部門) 立法院(国会) など、台湾の国の機関が並んでいる一角です。
近くに警察署や消防署なども固まっています。
霞ヶ関に相当する台湾の行政院と台北市の行政機関は市政府という別の地域にあります。

午後からは迪化街へ乾物の買い物に出かけました。MRTの駅からはすこし距離があるので、ホテルからタクシーで出かける。
最初に付いたところが永楽市場でしたが、中へ入らずに町並みを見学しながら進む。台北市を代表する乾物の問屋街として有名で、日本人にはカラスミやドライフルーツ、お茶などが大変安く買える場所として有名です。
沢山の店が並んでおり、見て歩くだけでも楽しい所です。花を乾燥させた香りのハーブや、各種のお菓子、ドライフルーツなどが、一斤単位で売られていて居ます。梅干の蜜漬けなど、日本で買えば大変高価ですがこちらでは600グラム(一斤)で600円ほど、つい沢山買ってしまい、荷物が重くなって大変^^;

下の写真は迪化街から東へ進んだところで出会う重慶北路に出たところにある古い赤煉瓦の建物を生かした高層マンションのようでした。

重慶北路のスーパー、カルフールに寄り、釈迦頭と言うフルーツを買いました。下段右側の画像。前にタイで食べたことがありますが、久しぶりに見たので購入しました。軟らかくて崩れやすいので運搬が大変な果実です。
天仁銘茶のママさんに先回ご馳走になった礼を言いに立ち寄ったあと、ホテルへ帰ってから割って食べてみました。甘くてクリームのような不思議な味がする果物です。スーパーのレジの女性がこれは美味くないと選んだ商品をわざわざ交換に走ってくれ、日本人に対する親切心を大変嬉しく感じました。
夕食は近くにある港式飲茶の店(香港式の意味らしい)へ行ってみました。ローカルな店で英語も日本語も通じませんでしたが、メニューの台湾式の漢字から適当に意味を想像しながら頼んでみました。蒸し物中心で蒸篭を2つ、他に一皿、海鮮お粥らしきもの1つ、さらにデザートとして杏仁豆腐のジュースみたいなものを頼んでしまいました。これは失敗、杏仁の文字に誘われて冷たい奴の心算で頼んだら氷と一緒にジューサーでかき回した奴でした^^;
他のものは海鮮お粥が美味しかった。
海老、蟹、烏賊、魚などが入ってました。
台湾の飲茶はワゴン式で好きなものを選んで取って食べると言う方式は少なく、3軒ほど飲茶の店へ行きましたがすべてメニューを見て注文する方式ですので、出てくる順はお店任せとなります。
11月5日は最後の滞在日です。
朝食ののち再度2・28公園へ散歩に出かけました。太極拳の人たちが運動して居ます。
写真は公園から見える新光三越のビルと台湾国立博物館のドーム屋根です。
この後一度ホテルへ帰ってからMRTに乗って101大楼へ出かけました。
東西線の東方向6個目の駅が市政府駅で、そこから南へ歩いて少し掛かります。
途中に行政院などがある市政府庁舎がありましたが、デモ騒ぎなどの騒乱は見られませんでした。

上段左が101大楼の遠景、101階で500mもあるという。右手前に見えるのが台北市役所にあたる庁舎でしょうか、台北市政府の看板が掛かっています。
近づくに従って大楼の大きさが目立ちます。下段右側は直前の玄関先から見上げた画像。
ビルの玄関は二つあり、高いビルはオフィス用の入り口で、併設されているデパート用は右隣にあります。

左から入ろうとしたらガードマンに止められました。
右側のデパートから入り、レスポーツの店でワイフが新しいデザインのバッグが出ているとのことで2つ買う。15,000円。
右側は軽量のレスポーツでは珍しい黒のエナメルバッグ。日本の値段よりかなり安いと言う。

免税の手続きを勧められ証明を貰いに行くと手続きをしてくれ、、空港で返還してくれるという。他にもお土産用の天然石のアクセサリーを購入。
5階に展望台へ上がるチケット売り場があり、購入して入場1名400元、1,200円だからちと高い^^;

89回の展望台まで45秒で上がると言う世界最速のエレベーターで上へ。
左上はワイドで右が少し寄せて。
左下は遥か彼方に圓山大飯店。
右下は見ろした写真、高層ビルが随分下に見えます。

89階から88階へと階段で降りると、珊瑚など台湾特産の宝飾店がありますが、高すぎて手が出ませんので、素通りしてエレベーター乗り場へ。

1階へ降りてから更に地下へ降り、フードコートを一回りしてから、一品ずつ別々の店で注文して2種類を食べる。
こうしたレストラン街では写真メニューが掲げてあるので指差しでオーダーできるのが便利で値段も安目でした。
新光三越・台北駅のフードコートより新しいだけに良いのかもしれません。

夕刻にホテルへ帰りましたが、荷物のパッキングもあり、夕食は近くにある胡椒餅の店でテイクアウトして部屋で食べました。2度目だったのですが、この店のものは大変美味しかったと思います。
11月6日はホテルを4時半に出発して5時のバスで空港へ。僅かのバス停までもタクシー利用をする(^^♪
飛行機は順調で時間通り、3時間ほどで中部国際空港へ到着しました。
お茶に関して
帰国して早速幾種類もの茶を試していますがどれも外れはなく、満足しています。
右上の写真が買ってきたお茶を並べて写真を撮ったものです。缶入りは300グラム、他は150グラムずつのパックです。一番上のプーアール茶は250グラム。
 
 
2番目以下の写真は茶葉の様子です。上から順に東方美人、凍頂烏龍、凍頂高山茶、ジャスミンと並んでいます。

東方美人茶は最も高価な部類ですが、綺麗な紅茶色が出てほのかな甘みと蘭の花のような香りがします。濃く入れたときも紅茶のような渋みがなくて、トロッとした感触と柔らかな味は特筆物です。茶葉は赤っぽい色に醗酵されており、途中で焙煎を入れて醗酵を止める半醗酵の茶葉です。高山でウンカにかじられたものが上等のお茶になると言われています。

凍頂烏龍茶は中国の烏龍茶のような茶色ではなくて濃い黄色の水色になり、矢張り花の香りのような爽やかな感じと苦味よりも甘みを感じさせてくれます。
高山茶はさらに清涼感が強く、香りも大変爽やかで、日本で言えば玉露にあたる茶ですが、日本茶に見られる苦味や渋さがないのが大きな特徴です。茶葉の一枚ごとに厚みが大きく、日本の茶とは種類も違うようです。
醗酵が浅く、少し緑色が残っている内に焙煎して醗酵を止める方式で製造されるらしい。茶葉の撚りが球形、半球形に球のように丸められているのも大きな特徴です。
小さな球状のものが急須のなかで大きな葉に戻っているのが不思議なくらいです。
高山茶はさらに茶の木の先端部分を使い、急須の中で2-3枚の葉がくっついた枝の先端部分だというのが判る形で葉が開きます。

ジャスミン茶は醗酵をさせないで焙煎による乾燥をした茶葉です、凍頂のように丸くはなっておらず黒っぽい色をしておりますが、茶の色は凍頂茶と同じ様な濃い黄色が出ます。
トロットしたあまみがあり、ジャスミンの香りが素晴らしくリラックスさせてくれます。
今まで飲んでいた福建省産の中国製品にはジャスミンの花びらが残っており、茶葉も砕けたような小さなものでしたが、出し殻の茶葉を見ると厚みのある台湾産の茶葉が使われており、3-4回湯を足しても美味しいお茶が出ます。

中国で茶を扱っていた人たちが台湾でお茶の栽培を始めたのですが、日本の統治時代に大幅な農業改善を行って今のようなお茶産業が発展したと言われています。

日本の輸入茶の店ではそれぞれ4倍から5倍の値段が付いており、驚くほど高価です。多分関税も高いのだと思われますね。

旅行者の手土産としての持込にも制限があり、一品目ごとの金額が1万円を超える物の合計金額が20万円を超える場合ですので、20万円以上も買い込んではいけません^^;。

総括
今回の台湾旅行を総括するととショッピングが主体になってしまっています。B級グルメを楽しみ、ホテルはエコノミークラスを利用し、地下鉄を主体に利用すると言うことで節約した費用を買い物に充てるというスタイルでしょうか^^;
台湾到着時に空港で両替した15万円が丁度なくなっていました。クレジットカードの使用約2万円も合わせると、現地で17万円ほど使った計算になりますが、食事・飲み物代、交通費、ホテル代など合わせて6万円ほど、残りは全部お持ち帰りの買い物でした。それも殆どワイフの衣装やアクセサリーとバッグ類が大半でその他にはお茶を2万円ちょっととドライフルーツや香辛料等の食材を買いました。
事前に考えていたよりも台湾は買い物天国であり、タイなどと比べて品質が良いようです。
バスや地下鉄などが便利に使えることと、タクシー料金が安いことから、あちこち移動しやすくて観光や買い物に自由にいけるのが理解できたことで、今後も繰り返し行きたいと思える目的地になりました。
今まで繰り返し訪れていたプーケットはタイの中でも観光地として物価が高いところですが、滞在費として一日二人で1万円ぐらいで済ませていたことを考えると、台北市内でありながら同じレベルで済んだことは思っていたよりも物価が安いと言うことになります。歩き回って疲れた挙句にマッサージへ行き、一人800元でしたので2名で1,600元になりますが、この分をタクシー代へ振り向けたらどれだけタクシーを乗り回せたことかと考えると、台北市内では歩かないでタクシーを活用するのが楽な巡り方であることを発見しました^^;
又、市内の彼方此方に公園が整備されており、綺麗な公衆トイレも設置してありますので、便利です。

他の国と比べると英語が通じないことを感じましたが、その分漢字が通じやすいことで相殺され、親日観もあり料理も口に合うなど、個人旅行で行くには気楽に楽しめるところと思います。

観光ポイントや見所もほんの一部だけしか見ておらず、台北の市内だけでも見残しが多く、郊外まで足を伸ばせばまだまだ沢山の見所もあり、基隆、台中、高雄、花蓮別の町も考えれば何度も繰り返し行く価値がある旅行先だと感じました。

 
(完)
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