台湾旅行(台北) 2008年7月20〜22日で台北へ旅行しました。
8月末ごろから9月にかけて台湾旅行を計画していたところ、HISの格安台北旅行が売り出されたので、事前調査のつもりで参加して見ました。
パック旅行では現地旅行社がキックバック狙いのお土産店巡りを行うのが嫌ですが、航空券料金相当額だけで食事つきの宿泊が2日付いておりおり、人気のキュウフン(九イ分)観光と、故宮博物院見学、士林夜市散策などの観光案内があり、梅子レストランでの中華ランチと、有名なディエン タイ フォン(鼎泰豊)の小籠包の夕食とを楽しみました。以下に写真と説明を載せます。
同行者は女性が多く、若い人、母子、家族連れなど色々でしたがあまり他の同行者との会話はありませんでした。
 
7月20日名鉄電車で中部国際空港へ 画像は名鉄線のセントレア駅出口です。
出たところが中部国際空港の入り口という便利な構造です。

電車の駅は中2階にあり、出発ゲートへのエスカレーターで中2階から3階へ。帰国時は2回の到着ゲートへ着くので電車の駅へはやはりエスカレーターで中2階へ上がることになります。出発ゲートにはHISなどの旅行社の受付窓口や航空会社のチェックイン窓口が並んでいます。
出発ロビーへ入ると免税店などが並んでいます。タバコを2カートン免税価格で買いました。1カートン当たり1,000円安く買えます。
利用した航空会社は台湾では有名なEVA航空でハローキティーの漫画が描いてあります。
CA(キャビンアテンダント=以前のスチュワーデス)さんはとても美人が揃っていました。
およそ3時間で台湾の桃園国際空港へ到着、時差1時間です。

台湾の空港でガラス越しに見た航空機です。龍の絵が描いてあり、ドラゴンエアーという会社らしい。
空港から台北市内へ向かうバスの窓から見た風景です。
スクーター式のバイクが沢山走っています。いわゆる原付バイクの代名詞的なカブ式のバイクは中国やタイ、ベトナムなどのアジア諸国で主流ですが、台湾では全てがスクーター式に変わっています。台湾式のお寺も見えます。

背の高いビルは台北駅前にある250mクラスの新光三越という建物で12階までは三越百貨店が入っているそうです。
名古屋の高層ビルと同じ様な高さで52階まであるらしい。
101階まである新しいビルが出来たので台湾では2番目の高さになったとか。

次回の旅行で予定しているホテルがこの裏手に当たりますので訪問が楽しみです。
最初の夕食はネットで調べておいた西門駅前の北京料理の店で北京ダックと焼き餃子を注文しました。二人で食べるにはなんとも量が多すぎて参ります。6−8人で食べて丁度良いくらいでした。大皿盛が北京ダックでクレープにねぎと一緒に味噌だれをつけて巻いて食べます。もやしの炒め物とアヒルの肉と白菜の酸味の利いたスープも一鍋出てきましたがまるで洗面器に一杯という感じ。
 
下段左側は食べ残して店を出る寸前の様子です。上段の出てきた状態と比べてみると余り減っておりません(^^♪。
たぶん4人でも食べ残す量でした。
下段右は店内の様子です。結構はやっているようです。
20日の夕方北京料理のあとで西門町を散策しました。
最初の写真はこのあたりでは有名な立ち食いの麺屋さんで阿宗麺線というそうめんのような細麺の店で大変混み合っていました。次が西門駅まえにある百貨店ですが、時間も遅かったので覗いていません。
ワイフが事前に行きたいといっていた小格格という中国靴の店へ行き、右のような可愛らしい中国靴を買いました。表面は絹ですが内側には皮が張ってあり、一足で2,500円ぐらいでした。
ついで天仁茗茶という茶葉の店でプーアール茶の20年ものというのを300グラム5,500円ほど、ジャスミン茶の上質のものを150グラム1,500円ほどで買う。買い物の後、ホテルの前に足つぼマッサージの店があり40分1,500円ほどなのでやってもらいました。タイ式マッサージとは違う本格的なもので、痛くて参りましたが終わってみると歩き疲れが綺麗に取れていました。
21日は朝から市内のホテルを幾つか回って客を拾い集めてから九イ分観光へ向かいます。
最初は有名な圓山大飯店です、蒋介石婦人の宋美麗さん所有で元は迎賓館として建てられたという台湾第一の豪華ホテルです。
次の写真がバスの窓から見た101大楼で101階建てで、現時点では世界一高いビルディングです。デパートも入っているようなので次回は尋ねて見たいとおもいます。
3枚目はMRTとも呼ばれる地下鉄が高架に出ているところです。どうやらモノレール式のようです。市内中心部は地下を通り、郊外では高架線路を走るようですね。
九イ分について最初に案内された阿妹茶楼です。千と千尋の神隠しのロケ地ともなり、この茶楼のお面や赤提灯がアニメに取り入れらたことで大変有名になったといわれています。
昔は9戸だけの小さな過疎地で、町で買い物をする時は必ず9戸分を買って分けることが評判になり、9に分けることから人偏をつけて九イ分と地名が付けられたそうです。
そのご日本統治時代に金鉱山が発見されゴールドラッシュに沸いたと言う歴史もあり、金が掘りつくされた後は観光地となったと言うことのようです。
阿妹茶楼の作りは金鉱山で賑わった当時は遊郭だったのでしょうか、そんな風情が感じられます。
上段は茶楼で戴いた烏龍茶です。2名で2,200円ほど。
茶葉は日本のお茶のように細く丸めてあるのではなくて、丸く球のように丸めてから焙煎されており、香り味ともに良いものでした。高山烏龍茶の一種だったようです。

下段は九イ分から望む基隆(キールン)の港です。台湾最大の港湾へ連なっています。下段右はバス停の近くにあった台湾式のお寺です。
九イ分の細道を散策するマンダムです。
少しぼけていますが、69歳半ばの男にしては若く見えるでしょ(^^♪。
よほど怪しい人種に見られたのか横を通り過ぎる男が避けながら覗き込んでいるように見えます(^^♪。
21日の昼食は台北市内へ戻ってから梅子というレストランで取りました。
3階まである店で大変有名らしく混み合っていました。食材の水槽などの陳列棚と客室の様子です。
一般的な台湾中華料理で8品ほどあり、大変美味しく戴きました。
この後、故宮博物院の見学へ


ここは地上3階、地下4階で、巨大な美術館としても、また展示物の多さでも世界屈指の有名な美術館です。
明・清の2つの時代に600年間も王宮として使われた北京の紫禁城に所蔵されていた中国4千年の歴史を証明するような宝物・美術品の良いものを蒋介石が最初は日本軍から守る為移動し、更には毛沢東の共産軍との戦いに敗れて、台湾へ持ち出したものと言われます。


撮影禁止のため画像は全てネットで入手したものです。
上段2点は全体図、3枚目は正面入り口の写真です。


下段の4枚は有名な展示品の一端です。翡翠の白菜は特に有名、次が茶色の翡翠製品で豚の角煮そっくりなところが評価されているとか。
これらの玉製品のほか、象牙の加工品、絵画や書、家具調度品など、2,500点を65万点の中から交互に展示しているとか。
裏山の地下壕にすべての作品が貯蔵されているという説明もありました。

ヘッドフォンを貸してくれるので、ガイドさんの説明を聞きながら駆け足で見て回ったという感じでしょうか、改めてゆっくりとたずねてみたい所です。

館内は冷房が効きすぎて寒いくらいですので、長袖のシャツが必要だと感じました。

台北市の北東部のかなりはずれにあるので、少し交通の便が悪いようです。
市内中心部から行く場合はタクシーが便利らしい。地下鉄で行っても結局はタクシーを利用しないと建物までは行けないようです。、


蒋介石総統の台湾における評価も時代と共に変化しており、以前と言っても20年ほど前に始めて台湾へ旅行したときとは随分変わっていました。。
当時は国民党の一党支配の下に反共国家として中国と対峙していた一面があり、空港の名前も蒋介石空港でしたが、民主化されて空港の名前も変わりました。
本土から台湾へ中華民国の政権が移動してきた折には数十万の軍隊も共に移動してきており、台湾にもともと住んでいた人々とは幾つかの軋轢や虐殺事件などが興り、一党独裁の元に経済発展を目指す為の無理があったようです。
一方では個人資産の無かった清廉な人として、全てを博物館などの国家資産として公開し、名前は外していますが評価されています。
良くも悪くも台湾の戦後の歩みの中で国民党の支配が蒋介石・蒋経国と2代続いた歴史は強く残っているようでした。
故宮見物の後で、忠烈祠という辛亥革命(清王朝を倒し孫文を首班とする中華民国を建国した革命)の勇者達の霊を祭る施設を訪れました。
丁度衛兵の交代式が行われており、選ばれ抜いた若者の兵士たちが式典を行っています。
入り口の衛門、中門に続いて本殿があると言う造作で、大変美しく立派なものでした。
大陸も台湾が代表しているという国民党時代の遺物かも知れないですね〜。
衛兵の交代式典の様子。
下段はマンダムの後姿とワイフ。
夕食は日本にも支店があるという有名な鼎泰豊(ディエンタイフォン)という小籠包が有名な飲茶料理の店へ行きました。
大変な賑わいぶりで外の道路まで人が溢れており、予約無しでは入れないような感じがします。
何種類かの蒸し物が出てきて、スープやチャーハンもあり、美味しくて満足する内容です。ウエイトレスの女性の制服も美しく、綺麗な若い女性を選んで採用しているようです。
夕食後は台北では一番の賑わいだと言われる士林夜市を訪ねました。
電車の剣潭という駅周辺にあり、士林駅の一つ手前です。いろいろの道が開放されており、食べ物、衣料品、雑貨品などで道を分けて夜市が開かれているようです。
国際観光夜市の看板もあり、現地人と観光客でごった返していました。
ここも時間をかけて歩いてみれば面白いものが見つかるかもしれません。海賊版のビデオを探している同行のメンバーも居ました(^^♪。

夜市からホテルまではバスが送ってくれましたので、ホテル前の足つぼマッサージの店で前日と同じコースでやってもらいました。
 
翌朝は5時出発の為4時起きをして荷物をまとめ、迎のバスで空港へ。
免税店で多少のお土産を買って7時半乗り込み開始、8時出発で中部空港へは11:45(時差を差し引くと2:45の飛行で到着です。プーケット、ケアンズ、ハワイなどは7時間の飛行距離がありますが、3時間の距離なのでエコノミーでも苦しくなくて良かったと思います。
今回のホテルは西門・龍山寺地区にあり、台北駅から直ぐ次で、若者の町という感じでしょうか、名古屋で言えば駅前や栄地区ではなく、大須と言った所でしょうか、東京なら新宿に比較されるような賑わいがあります。あまり高級な店は少なく大衆向けの地区のように感じましたが日本語が殆どの店で通じ、全く言ってよいほど言葉には困りませんでした。逆に英語の方が通じないような感じであり、タイなどでよく見かける白人の観光客は少ないようです。
利用したホテルは新仕界飯店と言いNew World Hotelと英語名がついております。日本ではワールドを世界と書きますが中国では仕界と書くことを覚えました。同じ漢字の国とはいうものの、文字も日本の略字と違って旧漢字であり、外来語の当て字などは発音に従って振付けるものと意味から振付けるものがあり、全く意味が通じないものが多く、かなり想像を膨らませないと解読できません(^^♪。
なお、文字で書けば通じても発音は日本で言う漢字の音読みでは全く通じませんし、違った意味になってしまうこともあるので絶対に使うなというガイドさんの説明もありました。
駅も站の文字を当てます。加油站でガソリンスタンドですが、日本で言うスタンドのほうが間違っているのは明らかです。英語のGSはガソリンステーションですからやはり駅なのです(^^♪。なお、台湾では車の通行は右側です。

同じ様な顔つきの人たちばかりで違和感がなく、台湾の人々もあまり日本人を区別しませんので、外国へ来ていると意識することなく過ごせる雰囲気があります。

以前会社勤めのときに慰安旅行として団体で来て以来、ほぼ20年ぶりの台湾でしたが、当時流行った買春旅行の時代は終わり、近代台湾は現在の日本とあまり変わりません。親しみやすくて良い旅行先だと感じました。
物価も安く、食べ物も美味く、対日感情もおそらくタイと並んで一番の親日国ではないでしょうか。
韓国と同じように敗戦時まで日本が総督府をおいて統治していた国なのに、反日感情の強い韓国とは大きな違いがあります。当時の建物がそのまま保存されていたり、利用されていたりするものもあるようです。
次回は個人旅行でそれらを含めてゆっくり訪ねてみたいと改めて感じます。

なお、買ってきたジャスミン茶は帰国して早速飲んでみましたが、白い花びらが乾燥して混ぜてあると言う茶ではなく、白い花弁は取り除いてあり清涼な香りと味があってとても良いものでした。色は茶色系は全くなくて黄金色というか、黄色が濃く出る上、トロットした少し粘っこい感じがする甘みもあり、苦味が少なくて素晴らしいものです。今までジャスミン茶が好きでよく飲んでおりましたが、薄茶色の色が出て濃くすると苦味が強く出るというのがジャスミン茶と感じておりましたのでまったく違うというくらいに感じました。
その他にも台湾製というプーアール茶も300グラムの固めたものを6,000円ほどで買ってきましたが、中国の雲南産と比べると、土臭さが少なく、最初に湯煎してから利用すると言う方法で飲んでみましたところ大変美味しく利用できます。食事の脂肪分を排出すると言うダイエット効果で有名ですが、今まで味が強くて飲みにくいところがありましたが、台湾産の高級なプーアール茶は飲み安くて、出すときに少し紅茶もしくはジャスミン茶などを混ぜると美味しく飲むことが出来ます。
次回には凍頂ウーロン茶や、包種茶、金宣茶、東方美人などや、ジャスミン茶、高山茶などのを沢山買って来たいと計画しています。

(完)