1.PCを軽くするテクニック |
ウインドーズパソコンはファイルをディスクの空いている場所へ飛び飛びに書き込んでゆくという短所があり、あちらこちらにバラバラに保存されてしまうと言う結果になります。又、削除して空いたスペースへ次のファイルが中途半端に保存されていくと言うことになり、一つのファイルが彼方此方へ分割して置かれているというような具合になってゆきます。 これらを一括して同じ場所へ並び替えたり、纏めたりする作業をデフラグと言います。 また、沢山のソフトが働いており、起動終了などが正しく行われないで、突然不正終了などを起すと、正規に終了した結果を記憶しておいて、同じ状態で次回起動するように仕組まれたようなソフトはおかしくなってしまいます。 こうしたエラーのチェックや修復も定期的に必要な作業なのですが、沢山の人たちがその重要性を知らなかったりして使いっぱなしのためにPCが大変重くなったとか、不調が出たりするようになります。 こうした原因を取り除き、修復する作業について説明いたします。 @ディスクチェック(エラーの修復・不良セクタの回復) デスクトップの「マイコンピューター」を右クリック → 「ローカルディスク(C)」を右クリック → 「ツール」タブを開く → 「エラーチェック」の「チェックする」ボタンをクリック → 「ファイルシステムエラーを自動的に修復する」にチェックを入れる/「不良セクタをスキャンし、回復する」にチェックを入れる → 「開始」ボタンをクリック →終了したら A を行います。 Aデフラグ(最適化) ディスクチェックが済んだら、先ほどの「ツール」タブにある、「最適化」で「最適化する」というボタンをクリックします。(最適化のことをデフラグと言います)。 この二つはそれぞれかなり時間が掛かり、特に最適化は長時間掛かる可能性があるので、寝る時にディスプレーだけ電源を落とした状態で(ノートなら蓋をして)行うといいでしょう。 両方同時に寝ている間に行ってくれて、終了したら電源も切ってくれるという優れもののソフトも出回っています。 INASOFTといページから無料の「すっきりデフラグ」という定番のソフトがダウンロードできます。 http://www.yoshibaworks.com/ayacy/inasoft/ 大変便利なものです。 Bテンポラリーインターネットファイルの削除 ウインドーズパソコンはインターネットのページを保存しておいて、2度目以降に呼び出すときは、PCに保存してあるページを呼び出すことですばやく表示するという機能を持っています。一度見たページが大量に保存されているとPCが重くなりますので適宜に空にすることも必要です。またスパイウエアやウイルス的なソフトも同じ場所に保存される場合が多いので定期的に削除することが重要な要素でもあります。 インターネットエクスプローラーバージョン7の削除方:インターネットエクスプローラー →ツール →インターネットオプション →全般:閲覧の履歴 →削除 →インターネット・一時ファイル →ファイルの削除 バージョン6の場合も大体同じです、テンポラリーインターネットファイルという名称になっているかもしれません。閲覧の履歴、クッキーなどは削除しない方がいいと思われます。 C仮想メモリーのローカルディスク(D)への移動 一般的に全てのプログラムはメモリーを使って作業を行いますが、PCのメモリー専用のDRAMというメモリーは限定があるので、ハードディスクの余った部分を利用して作業を行うことが出来るようになっております。これを仮想メモリーと言い、普通はシステムが入っている(C)ディスクを利用するように設定されています。全てのプログラムやシステムツールは(C)に置かれており、たくさんの働きをしているのが(C)なので、メモリーとして利用しても動作が遅くなる嫌いがあります。そこで仮想メモリーを(D)に置くことで、余ったディスクを有効に利用するとともに作業場所を分けることで動作を早くする効果があると言われています。(ただしローカルディスク D に余っているスペースが沢山ある場合に限ります。最近のPCには C だけしか設定されていないものがあり、この場合は変更できません。) 「コントロールパネル」 → 「システム」 → 「詳細設定」タブ開く → 「パフォーマンス」「設定」ボタン開く → 「詳細設定」タブ開く → 「仮想メモリ」「変更」ボタン開く → 「ページングファイル無し」にチェックを入れ替える → 「設定」ボタン開ける → 「ボリューム(D)」を選ぶ → 「初期サイズ」 「最大サイズ」共に 前項に示されていた推奨値を入力する → 「適用」 → 「O.K.」 完了です。 これで(C)に置かれていた仮想メモリーは(D)へ移動されました。 Dその他(ログファイルなどの定期的な削除) インターネット エキスプローラーに限らず、履歴を残したり、動作記録を残したりするソフトは沢山あります。 メディアプレーヤーのように 履歴や動作記録を 削除する機能を持っているソフトもありますが、ツールにその機能をつけていないソフトが沢山ありますので、知らない間にログがメガ単位に膨れ上がっていることにもなってしまいます。 ネットラジオ放送を行っている方は特にサーバーログが大きくなっていることに気が付かないでいると知らぬ間にPCが重くなり不調が出るようにもなります。メディアプレーヤーの場合は ツール − オプション − プライバシー から履歴とキャッシュの削除を行うことで多少は動きが軽くなります。 JetAudio ShoutCastなど、 プログラムをインストールしたフォルダーに ログ収録フォルダーが設置されている場合が多いので探してログファイルの中身を削除することが必要です。限度を定めて超過すれば上書きするプログラムもありますが、いずれにしても動作が重くなります。 |
2.セキュリティーソフトについて |
ノートン、マカフィー、ウイルバスターなどのセキュリティーソフトがあり、効果的であると宣伝され、結構高い値段で売られています。筆者もノートンのインターネットセキュリティーというアンチウイルスとファイーウォールの一体になったものを購入して利用しておりました。大変システムが大きくかつ重いのでPCに大変な負担をかけ、PCの動きも大変遅くなります。 PCを買い換えた時に無料のアンチウイルスソフトを使ってみるようになりましたところ大変軽くて効果も確かなのでノートンは有効期間内ではありましたが捨て去ってしまい、無料のアンチウイルスソフトを利用しております。 私のセキュリティーの実施状況を述べてみますので参考にすれば、軽くて有効なセキュリテイシステムが築けます。 @アンチウイルスソフト(ウイルス防御と削除) フリーのソフトは幾つか出ているようですが、私の場合は AVGと言うのを利用しています。最近日本語版が出たので大変便利になりました。よりすぐれたと言う有料版が出ていますが当然重くなるので断然FreeVersionを使います。 http://www.avgjapan.com/ ← このページからダウンロード出来ます。 無料版なのに毎日ウイルスデータベースをアップデートしてくれて常に最新の状態でウイルスを見張っており、メール(アウトルック)やインターネットのウイルスをリアルタイムにチェックし、遮断してくれます。 Aファイヤーウオール(不正侵入やウイルスの活動を遮断) ZoneAlarmなどの有名なファイヤーウォールが無料で出回っており、わざわざ有料のセキュリティーソフトを買う必要は無いといえます。 私もZoneAlarmを利用しておりましたが、実はWindowsが基本的に備えているファイアーウォール機能を無効化してZoneAlarmが代わっているだけのことに気付きました。ノートンなどのファイヤーウォールも同じです、ウィンドーズのファイアーウォールを無効にして取って代わっているだけなのです(多少の追加機能はあるとは思いますけど、、笑)。結局は余計な動作が働いているのでPCに負担が掛かります。 Windowsのファイヤーウォールを有効にすれば同じことなのだと気が付いたわけです。 Windowsファイヤーウールの有効化は次のように行います。 「マイネットワーク」もしく「はコントロールパネル」から「ネットワーク接続を開く」 → 「ローカルエリア接続」を右クリック → 「プロパティー」 → 「詳細設定のタブを開く」 → 「設定」ボタン開く → 「有効」にチェックを入れる → 「例外を許可しない」のチェック外す → 「O.K.」 → 「O.K.」 以上で外部からのアクセスやプログラムの作動に対して警報が出るので、一度許可をすれば次回以降は警報が出なくなります。警報をよく見て対処することが重要です。意図しない動作については拒否します。 *心配がある場合は例外を許可しない設定でも良いのですが、新しくインストールしたネット関係のソフトがインターネットへアクセスできないと言うようなことが起きますので、例外を事前に登録しておく必要があり、少し面倒です。 |
3.新たなソフトのインストールと古いソフトのアンインストールについて |
古いソフトをアンインストールして新たなソフトインストールすることはよくあることです。またアップグレードなどでソフトを入れ替えることもしばしばありますので、その際における注意と効果的な使用方法について。 @アンインストール ソフトに拠ってはインストールされていたフォルダーを含めて綺麗に無くしてくれるものもありますが、設定ファイルなど引継ぎの為の情報を残して行くものもあります。さらにはアップデート用のファイルをsystemフォルダーなどへ残してゆくもの、レジストリーを元に戻してゆかない悪質なものなどもあり、完全にアンインストールすることは大変難しいことです。 とりあえず必ず行うべきことはアンインストールしたら即再起動をすることです。 インストールしてあった Program File の中のフォルダー名を記憶しておき、フォルダーごとなくなっているかどうかチェックします。フォルダーが残っている場合は設定ファイルなどが引継ぎのために残されているので、フォルダーごとゴミ箱へ削除します。 更に常時駐在しているようなソフトの場合(セキュリティソフト他インターネット関係のソフト)は、スタートメニューやサービスにも登録されているので、完全に削除されているかどうかをチェックします。 サービスに登録されているソフトはバックグラウンドで常時働いています。削除する方法は 「コントロールパネル」 → 「管理ツール」 → 「サービス」 で一覧がでるので、ソフト名もしくはソフト制作会社名などに関連する名称を探し、クリックして選択したら → 右クリック → プロパティー から 無効化 を行います。 スタートメニューに登録されているものは Ctrl+Alt+Delet で出てくるタスクマネージャーのプロセスに登録されているものですが、これもバックグラウンドで常時動いているものですので、チェックします。削除する方法は 「スタート」 → 「ファイル名を指定して実行」 → 「msconfigと入力してEnter」 → 「スタートアップ」タブを開く → アンイストールしたソフト名もしくはソフト制作会社名などに関連するファイル名を探して「チェック」を外す → 「適用」 → 「O.K」. → 「再起動」 → 再起動後に「警報」が出るので 「元へ戻さない」と 「2度と同じ警報を出さない」に チェックを入れてO.K. で 完全に削除できます。 *セキュリティーソフトは沢山の付帯的なプログラムを含んでおり、アンインストールしても上記のような部分にファイルが残っており、完全なアンインストールをするにはかなり面倒になります。 iTUNEや、クイックタイムなどの音楽や動画のプレーヤーソフトもインターネットへ接続するために常に準備をしている部分があり、バックで働いているので、同じようにアンインストールする時は完全に行いましょう。 Aインストール 新たなソフトをインストールする時には、インストール時にでる案内をよく読んでからチェックを入れたり外したりして不要な要素を入れないようにします。必要としている要素だけを働くようにチェックを入れてからインストールを始めます。推奨、もしくは既定(Default)などのままでインストールをすると、余計な働きをすることになり、本来利用していた別のソフトが働かなくなります。これは後からインストールしたソフトが他のソフトが行っていた役割も自らが演じようとすることから、以前使っていたソフトに関連付けられていたファイルまで新たなプログラムが取り込んでしまうことから起こります。 クイックタイムを新たにインストールする目的が .mov(ドット エム オー ブイ)という形式の動画・ビデオを見る為の目的なら、mov以外の形式には対応しなくていいわけですが、推奨でインストールすると従来メディアプレーヤーで再生していた音楽からビデオ動画など全てをクイックタイムで再生するように変わってしまって結局は使えないと言うことになってしまいます。 Winampも同じです、mp3での利用だけに限定する使い方をするにはファイルの種別でmp3とpls、m3uだけを選ぶようにします。インストールした後からでも関連付けの変更は出来ますので、必要な部分だけを上手に利用するように設定を行うことが重要です。 なお、インストールしたら、即再起動が望ましいことです。幾つも続けてインストールすることは絶対に避けましょう。なお、設定を変更したりした後にはそのソフトを一度終了させることが必須です。設定を反映させるには適正な終了が必ず必要です。固まったりして正常な終了が行えなかった場合は設定変更が生かされません。 |
4.レジストリーのクリーンアップ |
レジストリーというPCの台帳のような部分があり、ソフトとファイルの関連付けなどを記帳しています。 不要になったソフトをアンインストールしたり、古いソフトをアップデートしたりした際に不用になった古いデーターが台帳に一杯残っています。稀にはこれが邪魔をしてPCの不調をきたす場合も起きますので、定期的なレジストリーのクリーンアップが必要になります。 レジストリーは スタート ファイル名を指定して実行から regedit と入力してエンターで 出て来ますが、レジストリーをEDIT (編集)することは素人には難しいので、フリーソフトを利用してクリーンアップを行います。 有名な ソフトに CCleaner があるので利用します。 インターネットの閲覧の履歴やクッキーなど、ローカルディスク(C)にある不要なファイルをクリーンアップしてくれますので、PCを軽く動かす上での大きな助けとなります。 |
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